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2018/8/26
「第5回がん患者さんのための管理栄養士セミナー」開催レポート

2018年8月26日(日)中央大学駿河台記念館において第5回がん患者さんのための管理栄養士セミナーを開催しました。今回は「緩和医療における栄養・食支援」を主なテーマとして国立がんセンター中央病院の医師・看護師・管理栄養士の先生にそれぞれのお立場から90分ずつお話しいただきました。。

第1講義 「がん緩和ケアと栄養・食事〜苦痛に焦点をあてて〜」
講師:里見絵理子先生(がん緩和医療科長)

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最初に4〜5人のグループでお互いに自己紹介をしてリラックスできた中で中身の濃いお話を伺うことができました。緩和ケアとは何か、緩和ケアチームの役割、緩和ケアは最終段階になってではなく早期から並行して行う方が生存期間が長くなることを教わりました。がん自体やがん治療に伴い「栄養」や「食」に関するがん患者の苦痛が多種で大きいこと、がん悪液質へのアプローチ、緩和ケア患者さんの栄養指導へのニーズ・栄養に関する認識、遺族が考える栄養サポートなどについて解説をいただき最後に「進歩するがん診療の知識のアップデート」など管理栄養士に望むことで締めくくられました。

第2講義 「がん患者さんの食事・栄養を最期まで支える〜多職種連携を通して〜」
講師:高田博美先生(緩和ケアチーム専従看護師)

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がん患者・家族は食への関心が高いということで実際の言葉の紹介があり、栄養療法は様々あるが、患者・家族は最期まで「口から食べる」ことを望んでいることが多いこと、人間にとって「口から食べる」意義を9項目挙げられました。そして悪液質に対するケア、終末期の輸液、誤嚥性肺炎を繰り返すときの対応、倫理問題などについて説明された後、先生が実際に関わった中で2つの具体的Caseについて、
@管理栄養士として必要なこと、できることは何か?
Aどの職種とどのような連携が必要か 4人ずつのグループでワークを行ってもらいました。何人かの方に発表いただいた後に先生から実際はどうしたかを示されました。最後にチーム医療における看護師の役割、多職種の連携を困難にしている問題について話されました。

第3講義 「『心を支える』、がん緩和ケアでの管理栄養士の役割と栄養食事対応」
講師:土屋勇人先生(管理栄養室室長)

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最初に緩和ケアのベッドサイドに立つ前にということで医療者の心構えと栄養管理の位置づけの話に続き、がん自体による栄養障害の解説。そしてご家族から食事相談希望があった具体的症例として、それまでの食事摂取状況とそれを否定はしないが、栄養素確保状況を伝え適正摂取量に調整など対応を紹介されました。 また抗がん剤等による副作用として嘔気・嘔吐、下痢、便秘、口内炎、骨髄抑制による感染症それぞれに対する食事の工夫について解説。口腔粘膜炎を軽減することが唯一明らかにされている半夏瀉心湯を取り上げました。また化学療法による食欲不振に対し、食べられない食品、食べやすい食品の紹介。続いて在宅療養の場合、入院中よりも食欲が出る場合もあり、家族へのアドバイス内容。最後に終末期の栄養管理について症例を挙げ家族への説明内容について解説されました。
<受講者の声>


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