こんにちは$NAME$さん
いつもジャパンライムをご利用いただきありがとうございます
メールマガジン第165号をお送りいたします。

※ブラウザでご覧になりたい方は こちらから




今号では、ジャパンライムの医療DVDにご出演いただいている理学療法士
の鈴木俊明氏にお話をいただきました。是非ご覧ください!

 みなさん、こんにちは、関西医療大学大学院 保健医療学研究科 鈴木俊明です。 私は、理学療法士であり、学部教育としては理学療法士を養成する理学療法学科に所属しています。 私の専門は、スポーツ関連領域ではなく、脳卒中やパーキンソン病のような神経疾患への理学療法および 筋電図を用いた理学療法評価に関する研究を専門にしています。

 スポーツ領域での理学療法における体幹筋のトレーニングとして、良く体幹筋全体を トレーニングする方法が用いられますね。私は以前からこの方法は賛成できないですね。 その理由は、我々の体幹筋に関する筋電図研究で明らかになってきました。

     

 腹斜筋の一つとして、内腹斜筋があります。
この筋は、寛骨から腹直筋に向かって斜め内側方向に走行している筋ですが、 実は内腹斜筋はそんなに単純な筋ではなく、私は3つの部分に分けられると報告しています。

ひとつは、内腹斜筋 上部線維です。 これは、胸郭より斜め下方でだんだんと横方向に走行し、 体幹背面で胸腰筋膜に付着します。 胸腰筋膜には腹横筋も付着します。 そのために、この筋は動作に大きく関与するのではなく、 体幹の準備となる安定化に作用すると考えられています。

もうひとつは、内腹斜筋 斜行線維です。 この線維は、寛骨より腹直筋鞘の下1/2に付着します。 この筋は座位での側方への安定性に関与します。 具体的には、側方移動した時に移動側とは体側の内腹斜筋 斜行線維が収縮し、体幹の立ち直りを誘発します。

最後に、内腹斜筋 横行線維です。
この内腹斜筋 横行線維は骨盤内を走行している筋であります。




この筋について、少し詳細に説明します。
仙腸関節は中央にある仙骨を左右の寛骨で挟んでいる状態であり、 仙腸関節の関節面が垂直に平坦であることから、立位姿勢で一側下肢への荷重の増大などにより剪断力が増大します。 内腹斜筋 横行線維は骨盤内で水平方向の筋線維を有しており、 この剪断力に対し関節面を押し付ける力にて安定させる作用があります。
我々の研究から、荷重に伴う仙腸関節の剪断力に対し、内腹斜筋 横行線維は仙腸関節を安定させる機能があり、 歩行などの体重負荷を必要とする際には最初に必要な筋であります。

   

 このように内腹斜筋は3つの線維でも働きが全く異なるわけです。
再度まとめますと、座位での側方移動で必要な内腹斜筋は移動側と反対の内腹斜筋 斜行線維であり、 その際には内腹斜筋 上部線維、横行線維はほとんど活動しないわけです。
また、立位での側方移動では、移動側の内腹斜筋 横行線維が活動し、 内腹斜筋 上部線維、斜行線維はほとんど活動しないわけです。

要するに、同じ筋でも線維走行が異なると働きが違うわけであり、 トレーニングの方法は問題となる筋の線維によって変更する必要があるわけです。

理学療法士である鈴木氏の”体幹筋”は奥が深いですね。
鈴木氏のDVDで筋活動の変化を紹介しておりますので、気になる方は必見です!

   

   

DVDの詳細はこちら



2017年4月10日 - 2017年4月14日に発売された商品を一挙にご紹介いたします。
※タイトルをクリックすると、商品のページに移動できます。




(1)医療
【医療】通販サイトに新規カテゴリ追加のお知らせ


(2)JLCオンデマンド
理学療法士向けセミナー映像「セラピストとして必要な事」配信スタート!


(3)JLC e-book store
【BCW更新】バスケ日本代表プレーブック



より良い仕事を、より良い指導を。そんな想いで、日頃からジャパンライムをご愛好くださっているお客様の声をお届けします。

  スポーツ  

トレーニング
スポーツだけでなく身体能力の向上が図れると思います。専門スポーツに活かせるように、やり方を変えてやってみたいと思います。

【799-S】
ジュニア期からの「身体能力開発トレーニング」
- 選手の才能を育てる“実践的コーディネーション” -

詳細はこちら

  教育  

英語
音読の基礎的な指導法はもちろんのこと、さまざまな音読を通じて、生徒のスピーキング活動に徐々につなげていくやりかたを実際に映像で見ていてわかりやすかったです。初任の教師におすすめです。

【E39-S】
音読指導のバリエーション
「読み」からSpeakingへ

詳細はこちら

貴重なご意見・ご感想をありがとうございます。
いただいたお声をもとに、今後もお客様に喜んでいただけるようなDVDを作ることを心がけてまいります。
引き続き、ジャパンライムをよろしくお願いいたします。





弊社のメルマガをご購読いただき、ありがとうございます。
次回の配信をお楽しみに!

編集・発行 ジャパンライム株式会社
URL : http://www.japanlaim.co.jp
メールマガジン配信停止をご希望の方は こちら より手続きを行ってください。