2017年8月26日(土)中央大学駿河台記念館430号室で、第4回 がん患者さんのための管理栄養士セミナーを開催しました。このセミナーの受講者には「日本病態栄養学会・日本栄養士会認定がん病態栄養専門管理栄養士 受験・更新2単位」が付与されます。
第1講義 「がん患者さんとのコミュニケーションにおけるポイント」
講師:岩崎紀久子先生(淑徳大学 看護栄養学部 成人看護領域 教授)
岩崎先生は緩和ケア病棟で師長を務められた経歴もお持ちでその経験を交えながら、Tがん患者さんが抱えるストレス、U医療現場におけるコミュニケーションの基本、Vがん患者さんとのよりよいコミュニケーションのために という3点でお話しいただきました。
がん患者さんは様々なストレスを抱えていて、それがどういう形で表れてくるか、そしてそれに対してどういう対応をすればいいか、基本的な姿勢と具体的な言動についても分かりやすく解説いただきました。患者さんの不安を解消しようとしなくていい、解消しようと考えるのはある種の驕りであり自分にも強いプレッシャーになるという話が印象的でした。
がん患者さんは様々なストレスを抱えていて、それがどういう形で表れてくるか、そしてそれに対してどういう対応をすればいいか、基本的な姿勢と具体的な言動についても分かりやすく解説いただきました。患者さんの不安を解消しようとしなくていい、解消しようと考えるのはある種の驕りであり自分にも強いプレッシャーになるという話が印象的でした。
第2講義 「がん患者さんの食事・栄養に関する具体的症例検討」
講師:須永将広先生(国立病院機構 渋川医療センター 栄養管理室 栄養管理室長)
前半は、「がん患者さんの栄養・食事に関する症例検討を行う上で理解しておきたいこととして、(1)がんと代謝(2)外科的治療と栄養管理(3)化学・放射線治療と栄養管理について丁寧に解説いただきました。覚えておくべきこと・覚え方も紹介。「一緒に考えてみましょう」というコーナーでは受講者が考えて記述する時間も取りました。
後半は本日のメインテーマである具体的症例検討として、外科的治療のケースで性別・年齢・身長・体重・そして病歴及び6・9・11ヶ月後の各種検査データから
「@栄養アセスメント」「A入院時に確認したいこと」「B9ヶ月栄養プラン」を各受講者が考え、その後3人ずつのグループでお互いに検討しました。最後に先生から解答例が提示されました。続いて化学療法のケースで術後1・3・6・9・12・15か月後についても同様に行っていただきました。
残念ながら時間の関係で駆け足にはなりましたが、受講者の皆様には有意義な症例検討であったようです。
後半は本日のメインテーマである具体的症例検討として、外科的治療のケースで性別・年齢・身長・体重・そして病歴及び6・9・11ヶ月後の各種検査データから
「@栄養アセスメント」「A入院時に確認したいこと」「B9ヶ月栄養プラン」を各受講者が考え、その後3人ずつのグループでお互いに検討しました。最後に先生から解答例が提示されました。続いて化学療法のケースで術後1・3・6・9・12・15か月後についても同様に行っていただきました。
残念ながら時間の関係で駆け足にはなりましたが、受講者の皆様には有意義な症例検討であったようです。
<受講者の声>
- 正直、がんの患者さんは食べられなくて困っている方が多く、とにかくどうすれば食べられるかというアプローチでしか仕事をしていませんでしたが、今日、がん患者さんに対するしっかりとしたアセスメントの手段・症例を学ばせていただき、とても勉強になりました。
- がん患者さんとのコミュニケーションに戸惑う事もありましたが、岩崎先生のお話の中で答えを出さなくても良いとあり、安心しました。症例検討もとても有意義でした。
- 症例検討や講師の先生の経験の話はとても良かったです。
- 午前の岩崎先生の講義が医療者の心構えとして心にしみました。一言一言がとても響いた言葉でした。午後の須永先生の講義もとても具体的で勉強になりました。
- 基礎的な部分から臨床現場での応用部分まで多くを学ぶことができて良かったです。
- がん患者や家族との接し方がわからず困っていたので大変参考になった。
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